のぼる小寺さん。ボルダリングするなら読んで欲しい本。

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のぼる小寺さん(のぼる こてらさん)が完結しました。

全四巻です。“こでら”さんではなく、“こてら”さんで、濁点がつきません。

 

物語の主人公は金髪女子高生クライマーの小寺さん。
金髪姿で周りから浮いて見えるけれど、ひたむきにボルダリングに打ち込む小寺さんに周囲の人物が惹かれ、話が進みます。
ドラマチックなストーリーではなく、淡々としたショートストーリーで。
私もボルダリングをしていたことから、珍しさもあり読み始めました。

 

 

 

小寺さんの魅力。
小寺さんがなんで登るのか、周りはいろいろな想像をします。
そして自分も登ればわかるかもとか、あるいは近くにいると何かが変わるかも、と思わせてくれます。
作中でも多くのキャラが小寺さんに惹かれていきます。

 

ラストはコンペ。
今までのストーリーになく、専門用語が飛びます。
『パキる』は業界では当たり前ですが、『サイファー』は言葉でもムーブでも使ったことないです(苦笑)。
周りでも「逆足で飛んでバッ!と」みたいに擬音で表現してしまってます。

話がそれましたが、コンペでは小寺さんだけじゃなく他のキャラの登る理由や信念が登場します。
応援に来たクライマーじゃないキャラは
『クライミングっていうのは本質的に人と競うものじゃないんじゃないか』
っていうセリフを言います。
クライマーじゃない人には確かに当たり前の思いですが、クライマーにはキリがない議論のネタです。
ただ、このセリフがあることで私はスッキリしました。
いちいち議論しても始まらない、やってみないとわからないという思いを代弁してくれたと。

 

ボルダリングの魅力。
コンペはボルダリングをする上での一つの楽しみ方です。
私の一番の楽しみは今までできなかった課題が出来たときの達成感です。
失敗しても何度もチャレンジして己に勝つ。
なんてストイックなスポーツと思うでしょうが、相手は自分なんだから、マイペースに勝負すればいいんですよ。

『のぼる小寺さん』を読んで、ボルダリングの魅力が伝わればうれしいですね。
児童館の本棚にも置きたい、読んで欲しい漫画です。