アナタは『バッタを倒しにアフリカへ』行けますか?

バッタを倒しにアフリカへ

前野 ウルド 浩太郎 光文社新書

 

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

 

ファーブルに憧れて・・・。


子どもの頃に読んだファーブル伝を読んで憧れる気持ちはわかるけど、昆虫学者になる、そのためにバッタを研究する執念がすごいです。

 

日本ではあまり報道されない事ですが、アフリカのモーリタニアではサバクトビバッタによる蝗害が深刻な問題でした。

バッタ専門というマイナー分野の研究者が、自分の就職と蝗害から世界を救うために戦いが、悲壮感なくポップに書かれています。。

 

 

 

昆虫学者がバッタの生態を学術的に語る・・・


のではなく、作者が自らのバッタ愛が熱烈に語りつつも、ゴミダマシに浮気したり、研究所のあるモーリタニアにどんどん順応したりといった生活談です。

面白いのがフランス語圏で英語を喋れる人がいない中、作者が拙い英語と身振り手振りでコミュニケーションを成立させて行くところ。

フランス語を頑なに覚えようとせず、伝わればいいというスタンスが清々しいです。

好きなだけでは続けられない研究職の現実や、慣れない異国でのフィールドワークにも悪態をつきながらも解決していく姿が「諦めたら試合終了ですよ(by安西先生)」の言葉と重なります。
作中「修羅への道に」という言葉がよく出てくるんですが、作者はジャンプ世代だと私は確信しています。


表紙をみて

 

「いったいどんな本で、何者なんだろう?」と感じたら、ぜひ読んで見て欲しいです。

私も大学では東洋史を専攻し、もれなくSLG『三國志』をやりこみました。

イナゴで兵糧不足に悩まされたのが懐かしい。

ウルドがいれば呂布が中原を獲っていたかもしれません。

 

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)

孤独なバッタが群れるとき―サバクトビバッタの相変異と大発生 (フィールドの生物学)