絵本の読み聞かせ。
男性職員と女性職員では、同じ本を読んでも印象が違うと聞きます。
今回は男性職員の私が私物として持っている、読み聞かせ用の絵本を紹介してみようと
思います。
●読み聞かせで気をつけていること
読み聞かせのコツについてですが、こうしたほうがいいというポイントはいろいろ情報
が出てますよね。
私が気をつけていることが次の2つです。
① 感情を込めない過ぎない
② 読み手は聞き手の顔を見ない
どちらも子どもの集中が途切れてしまうからです。
「感情を込めない」のが一般的な読み聞かせのルールみたいですが、実際に読み聞かせる前に一度目を通すと演出的に必要かな、と思うことがあるので、やりすぎない程度にしています。
「読み手は聞き手の顔を見ない」については諸説ありますよね。
読み手の視線が聞き手の見るところを誘導するからと、先輩職員から教わった技術でし
て、一般的かどうかはわかりません。
幼児向けに本をよむ場合、物語に引き込むように呼びかけたりする内容もありますし。
ただ、私の実感としては見ないほうがいいと思います。
幼児に読み聞かせをしていると感じるのが、絵本への視線ではなく、私に対する視線。
男性職員は珍しい存在らしく、ビシビシ感じます。
少しでも絵本を見て欲しいという思いで、視線に微笑みを返さず読み進めています。
小学生相手でも、興味を引く、今これを読んでいるということを表すためにひたすら絵
本の方に顔は向けています。
細かいところだと縦書きと横書きの本ではめくり方も変えるべきなんですが、カサカサ
の指でめくれずモタモタしないように、慣れた左手で本を持ち、右手でめくるスタイルです。
●絵本の紹介
いわゆる鉄板ネタの絵本ですが、何回も読んでいると飽きられる思って買っていったら、意外とありました。
なので何冊かずつ紹介します。
「よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし」
作・絵 及川賢治 竹内繭子 岩崎書店 第13回日本絵本大賞受賞

よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし (レインボーえほん)
- 作者: 及川賢治,竹内繭子
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2007/04
- メディア: 大型本
- 購入: 2人 クリック: 18回
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主人公のよしおくんが、朝ごはんのチョコレートパンを食べて、牛乳を飲もうとしてこぼしてしまったお話。「崖の上のポニョ」を思い描きますが、ラストは衝撃というかポカンです。でもそれがいいのか、小学生に何故か人気です。
「チキチキチキチキ いそいでいそいで」
文 角野栄子 絵 荒井良二 あかね書房
主人公のコウくんが物置で古い腕時計を見つけたことから始まるお話。とにかく噛まずに一息で読むこと。文章がテンポよく、読み聞かせ向きかどうかは別として、声に出したくなる絵本。
「おじいちゃんのおじいちゃんの おじいちゃんのおじいちゃん」
作 絵 長谷川義史 BL出版
上の本と同じく、テンポよく読む絵本。感情を込めなくても、子どもたちから同情されるほど気合を必要とする文章です。
読み方や内容については、あくまで私の私見です。
そういった本なの?と興味を持って手に取ってもらう機会があればうれしいです。
まだまだあるので、紹介しますね。