先日の新聞で気になった記事。
児童館でも地域交流を目的にカフェやサロンといった企画を開催するんですが、あまり集まりません。
乳幼児もお年寄りも年齢に差があるとは言え、保育と介護はお互い似た立ち位置じゃないでしょうか。
ちょっと他人事ではないように感じたので、考えたことを書いておきます。
今朝の新聞記事。やりましょうっていうだけで、中身が整ってない典型かと。患者が来ないっていうけど、患者のための場なのか、その家族のための場なのかボケてる。運営者任せってのが原因だよなー。 pic.twitter.com/7Qb1QkeJ8M
— スズキ コトリ (@sd_el3) 2017年6月14日
なぜ行事をするのか?
児童館は地域の子どもや保護者がメインの利用者。
今はネットで近くの施設を検索できるし、子育て時期はクルマの方が便利なので、駐車場の有無を書いておけば地元以外からも人が来ます。
初めて来た方に聞くとネットで調べ来た方が多いですし、利用者は目的を持って集まってきます。
気兼ねなくいつでも行けるスペースの提供が一番だと私は考えているんですけど、運営団体の方針として世代間交流、地域交流をしなければいけません。
ところがその世代間交流や、地域交流の行事の集まりの悪いこと。
行事を行う対象が誰なのかわかりづらいのが原因だと思うんですよね。
誰のための行事?
基本的に誰でも自由に来てくださいという施設で行事を開催するっていうのは難しいこと。
いろいろ原因が考えられるけど、やっぱりそれぞれの生活ペースが違うことが大きいんじゃないかと。
だって、乳幼児さんが元気な時間と、お年寄りの方の活動時間て違うじゃない?
小学生の来る時間は、乳幼児やお年寄りは昼寝する時間じゃないの?
認知症カフェも患者本人、その家族、そして施設の運営時間といった生活ペースの違いがネックでしょう。
で、やる内容についても、本人対象か、周りの人が対象かハッキリしていない。
相談は本人よりも家族が求めていること。
工作などの活動は本人がするもの。
やることがごっちゃになっている。
児童館の行事も子どもに焦点当てるか、乳幼児の保護者に当てるか、招いた方に当てるか、ハッキリしていません。
その成果は?
やった成果についても、次に向けて検討しないといけないのに反省だけで済ませてしまう。
職員会議で反省を行うんですが、経験上『参加者の喜ぶ姿が見れた』でまとまっちゃうんですよね。
で、うまく流れ通りにいかないと、所長や主任からダメ出し。
お客さんを相手にしているんだから流れ通りにいかないでしょう。
「自己満足のためにしてんじゃない」と言ってやりたいけど、とにかくそういったことを考えずに、そういうものだと続けてきたんだろうなー。
先にも書きましたが、一回の行事よりも気兼ねなくいつでも行けるスペースの提供こそ、顧客満足度があがると思うんですけど。
認知症カフェも児童館も、もう一度目的を確認すべきでしょう。
最後に。
児童館の行事は年間計画のもと進められています。
前年度末に計画を建てるわけですが、異動があったりすると計画は残っても、中身の引き継ぎがされないまま続いているような行事もあるんです。
そういったムダを無くしていけば、利用者もなにをする場なのかわかりやすいし、職員も消耗せずに済むと思うんですけどね。