Kindle Unlimitedでいつもオススメに入っていたので読んでみました。
私のツボを見事にKindleは抑えていました。
『ボクたちはみんな大人になれなかった』のような「それでも生きていく」といった思い出に浸る物語のではなく、ただただ“やれた/やれたとはいえない”の瞬間を切り取った作品。
ゲスと言うなら、言ってくださいな感じです。
人生に一度はあるけど、人に聞けない『やれたかも』(“can”ではなく“make love”)を3人の面接官が多数決で判定するんですが、あるあるなシチュエーションが揃っています。
読む人の生い立ちで評価が別れると思います。
私は思いっきり浸りました。
面接に来る人物たちと同世代なんですもん。
GLAYのHOWEVER熱唱したなー。
面接官は犠星塾塾長 能島明、ミュージシャン パラディソ、そして財団法人ミックステープ代表 月満子。
基本的に満子女史は冷静な判断なんですけど、塾長の意味もなく堂々とした態度と甘い基準が面白い。
最的確は何か?
どうしたらやれたか?
自分はベストを尽くしたか?
「やれたかもしない夜」は人生の宝です。