2016年度体力・運動能力調査の結果が発表されました。
幼児期の外遊びの頻度が高い小学生ほど、体力テストの合計点が高い傾向にあった、ということです。
でも手放し喜べないのが現場にいる私の感想です。
外遊びが効果的といいますが、それをする環境が減ってきているからです。
外遊びとは?
外遊びというと何を想像しますか?
鬼ごっこ?
野球?
サッカー?
幼児期だと砂場遊びや追いかけっこ、遊具遊びでしょうか?
では外遊びはどこでしますか?
公園?
幼稚園?
外遊びをする場所が今どんどん減ってきています。
公園は遊具がなくなり、健康器具に。
ボール禁止、大声禁止など、楽しく遊べる場ではなくなっています。
“砂場遊びで社会を学ぶ”ように、実践で学ぶことも外遊びの大切なことですが、危ないことは禁止の風潮で、その機会もありません。

- 作者: ロバートフルガム,Robert Fulghum,池央耿
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/03/11
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ニュースに取り上げられることで、環境が変わることを期待していますが、目に見えての変化でないだけに難しいだろうと感じます。
幼児期に関わる運動遊びの指導者が少ない。
学童期になればスポ小など指導者がいますが、幼児期に必要なのは外遊び。
外遊びで必要なのは技術よりも、経験をさせてくれる大人の存在じゃないでしょうか。
ただ保育士や幼稚園教諭の課程で外遊びの具体的なことを学ぶ事はありません。
どうも『子どもは尊い存在』を徹底的に仕込まれた『優しい先生』は集団援助や、学級運営のために子どもの好奇心や冒険心を「危ない」からといって封じることがあるように、一般社会人から保育業界に入った私には見えます。
保育業界は経験という大義の上を振りかざしてマウンティングしてくる方も多いので、運動あそびや外遊びの指導者は内部からは生まれないんじゃないかと。
私は異動がある職場なんですが、私がいた頃は鬼ごっこや木登り、スラックラインなんかもやっていました。
でも私が異動した後はさっぱりという話を聞き、悲しい思いをしたこともあります。
業界として考えなくてはいけない問題だと私は言いたいです。
終わりに。
選挙公約に子育て支援や、高齢化社会に向けたことが盛り込まれてますが、それぞれがつながっていません。
なんとかならないものでしょうか。